1988年 文栄堂
蓬茨祖運(1908-1988年）は浄土真宗の僧で賢隆寺の住職を務め、真宗大谷派の参務を経て、仏教学者として九州大谷短期大学教授に就いた人物です。
常に仏教の歴史や教義などを体系的に、全体としてとらえようとする姿勢がととられることで近代真宗教学の基礎を確立し、親鸞のみ教えを生活のなかで考えることによってそれを現代に蘇らせようとしました。
本選集は「仏教史観の開顕」や「善導独明の内景」とい言ったように主題ごとに著作や論文を編み、蓬茨祖運の僧としての教や学者としての史観、そういった全貌が垣間見れるようなものであると思います。
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