1985年 岡本かの子 成瀬書房
岡本かの子（1889-1939年）は、赤坂区青山南町に幕府や諸藩の御用達を業としていた豪商の大貫家に生まれました。養育母に源氏物語などの手ほどきを受け、文学をはぐくみます。16歳のころから投稿をはじめ17に与謝野晶子を訪ね同人になり詩や和歌を発表しました。19歳に画家漫画家の岡本一平を知り、21に結婚します。岡本太郎の出産はその翌年のこととなりました。
夫婦生活の混乱や兄や母の死去にともない精神を病み、宗教へ救いを求め、親鸞に突き当たり仏教研究者としても知られるようになりました。また小説に専念したのは晩年であり、『鶴は病みき』『老妓抄』など定評の高い代表作を構え、49歳で死去しました。
本書は『老妓抄』『川』の和製本。岡本太郎の揮毫入りの特製本になります。
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