筑摩書房 1967年
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー（1821～1881）は世界に代表するロシアの作家です。16歳で工兵学校に入り、卒業後陸軍中将として公務局に務めるも１年で退職し、1845年に『貧しき人々』を処女作で完成させ、作家として自立します。ペトラシェフスキー・グループに参加したなどのことで流刑になるなど、社会主義活動の影響もあり、こうしたことを『死の家の記録』などへ作品化してゆきました。とくに『地下室の手記』は思想的にそして芸術的にドストエフスキーを決定づけ、以後『罪と罰』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』など大作を連ねてゆきました。
本全集は書簡のみならず、創作ノートや評論を収録し、別巻はドストエフスキー研究で構成されております。
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