1996年 筑摩書房
2009年の3月に完結した本全集は、賢治研究の金字塔であった『校本宮澤賢治全集』を引き継ぎ、新発見資料や諸研究をふまえ、全面的に本文決定と校訂を行ったあらたなる成果です。
作品の初期形を本文とし、推敲異文を校異に掲載。原文を尊重し、校訂箇所は一覧で示されている。童話原稿や書簡などの新資料をすべて追補し、ノート類の写真を増補。「本文篇」「校異篇」として二分冊にすることで使いやすさが追及されている。
編纂校訂者は宮澤清六、天沢退二郎、入沢康夫、奥田弘、栗原敦、杉浦静。宮沢賢治理解へさらなる深みを与えること間違いありません。