1999年 葦書房
渡辺京二 1930年-2022年
昭和後期-平成時代の日本近代史家、評論家。
書評誌編集者をへて、河合塾福岡校講師、のち河合文化教育研究所特別研究員。昭和54年「北一輝」で毎日出版文化賞。平成12年「逝きし世の面影 日本近代素描 I」で和辻哲郎文化賞。23年「黒船前夜 ロシア・アイヌ・日本の三国志」で大仏(おさらぎ)次郎賞。著作はほかに「小さきものの死」「評伝 宮崎滔天」「神風連とその時代」「江戸という幻景」など。本書は近世から近代前夜にかけてを主題とした一冊。幕末・明治の外国人訪日記を博捜・精査し、彼らの目に映った豊かな文明の諸相から近代日本が失ったものの意味を根本から問い直した超大作です。