平田篤胤が解く 稲生物怪録を入荷いたしました。

2003年 角川書店

荒俣宏 1947―

翻訳家、評論家、小説家。中学3年生のときに英文学者・翻訳家の平井呈一(1902―1976)が訳した怪奇小説を読んで感激し、平井に手紙を書いたことで知遇を得、やがて平井から欧米の幻想文学や、日本の神秘文学の案内を懇切丁寧に教えられ興味を覚える。日本最初の総合的な海外幻想文学事典である『世界幻想作家事典』(1979)や、日本の古典幻想文学を斬新な視点から論じた『本朝幻想文学縁起』(1986)など幻想文学研究の分野に大きな業績を残す。ほかにも綺想(きそう)科学、オカルティズム、博物学、図像学など研究対象は多岐にわたり、その博覧強記ぶりは余人の及ぶところではない。
本書では、幽冥界の始祖である江戸の大学者、平田篤胤が研究人生の最後に挑んだ『稲生物怪録』を著者である荒俣宏が膨大な資料と知識を駆使して探り、新しい魅力に迫った一冊です。

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