2001年 批評社
本書は貴重な史料を基に、現存古老の逸話・逸事をまとめた大正一五年初版の復刻版です。明治維新の真っ最中に起こった出来事や、制度の変革、風俗の一新、異系文化の輸入など、当時の人々が抱腹絶倒したであろう100近くにも及ぶ逸話が網羅的に収録されています。また本書は、現存する古老の逸話を基にしており、当時の政治家、落語家、画家など実在した人物による語りも多数あり、史実としても信用できる内容となっています。
目次の一部を紹介すると、「明治天皇御遷都道中の御事」、「日本最初の御種痘」、「ちょんまげから斬髪へ」、「『ウ』に濁りを打った初め」等々、まさに時代が移り変わる真っ只中の話が多数あり、内容の面白さはもちろん、歴史的観点からみても興味深く、貴重な風俗誌となっています。
