2001年 麗澤大学出版会
アミタイ・エチオーニ （1929-2023）
コロンビア大学教授、ハーバード大学教授を経て、現在、ジョージ・ワシントン大学教授。「レスポンシヴ・コミュニティ」誌の編集長、「コミュニタリアン・ネットワーク」の設立者、主宰者でもある。1994～95年には、アメリカ社会学学会の会長をつとめた。著書に『プライバシーの限界』、『コミュニティの精神』、『モラルの次元』など多数ある。
21世紀型の民主主義社会において「自由」と「秩序」、「権利」と「責任」がどのように均衡し、共存できるかを探求した本作。本著では、個人主義と相反した、共同体の価値や共通善を重視する「コミュニタリアニズム」を提唱し、個人の自由と社会の秩序が両立するコミュニティを実現するための新しい道徳律を提案しています。家庭や学校、コミュニティの中での人格的なやり取りを通じて、共同体の秩序と規律を教えることの重要性を学べる内容になっています。
8章からなる論理構成で、現代社会における倫理と道徳の新しい枠組みを提示した1冊です。
