1997年 青土社
石川英輔 (1933-)
京都府生まれ。1976年、『SF西遊記』で作家としてデビュー。「大江戸神仙伝」シリーズなどの小説を発表する。1990年刊行のエッセイ『大江戸えねるぎー事情』が大きな反響を呼び、以降、江戸時代を題材にしたエッセイを主に執筆。NHK「コメディー 道中でござる」でも解説を務めた。また、元来の本業であった写真、印刷関係の著書もあり、武蔵野美術大学では印刷学の講義を19年間担当した。『ニッポンのサイズ―身体ではかる尺貫法―』『大江戸妖美伝』『大江戸省エネ事情』『実見江戸の暮らし』など著書多数。
本著は、著者の本業であった印刷関連学をテーマに、カラー写真・映画の発展にスポットをあてた1冊です。人類が自然色の写真やカラー映画を夢見てから、現在の〈総天然色時代〉にたどりつくため繰り返されたいくつもの失敗と、想像を絶する努力の数々。新技術の開発にしのぎを削った発明家たちの戦国時代をエピソードをまじえて語る、世界初のカラー写真・映画技術全史になっています。