1978年 筑摩書房
古代オリエントとは、現在の中東地域に興っていた古代文明である。これらには、古代エジプト、古代メソポタミア(現在のイラクやシリア)、古代ペルシア(現在のイランやアフガニスタン)などが含まれており、大体の時期としてはシュメールが勃興していた紀元前4千年紀から、アレクサンドロス3世が東方遠征を行なっていた紀元前4世紀頃までが相当している。
人類文学の現存する最古の名作である「ギルガメシュ叙事詩」をはじめとする、古代オリエント文学の主な作品の大部分を網羅した本作。古代ギリシア神話や思想、儀礼などが表現された本作は、現代人にとっては非常に難解な内容ではありますが、繁栄した古代文明の中で、一度は消滅し、誰からも忘れ去られた文学作品の数々を時代を超えて味わうことのできる貴重な1冊になっています。