2011年 水声社
真屋 和子
兵庫県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、文学博士号取得(慶應義塾大学)。
現在、慶応義塾大学文学部および一橋大学非常勤講師。専攻は19-20世紀フランス文学。
著書に『プルースト的絵画空間 ラスキンの美学の向こうに』、L’ « art caché » ou le style de Proust、共訳書に、アラン・コルバン編『身体の歴史』第Ⅱ巻「19世紀 フランス革命から第一次世界大戦まで」などがある。
これまで、モネなど印象派の画家をモデルとしていると考えられてきた『失われた時を求めて』の登場人物エルスチール。エルスチール=ターナーという新たな説を呈示し、プルーストに多大な影響を与えたイギリスの批評家ジョン・ラスキンの思想や、同時代のさまざまな画家たちの作品とも比較しながら、プルーストの芸術観・文学観を浮き彫りにした1冊。
定評ある著者の集大成となるプルースト芸術論の決定版です。