1997年 彩流社
エリザベス・ギャスケル (1810-1865)
イギリスの女流小説家。1832年マンチェスター市のユニテリアン派教会副牧師と結婚、以後同市の貧民の悲惨な生活に接し、その現状や当時工場労働者の間で高まりつつあったチャーチスト運動を小説《メアリー・バートン》(1848)で発表、一躍注目を浴びた。〈社会小説家〉と評されたが、その本領は家庭生活・風俗を19世紀社会を背景としてリアルに描いたところにある。
本作は19世紀のイギリスの漁港モンクスヘイヴンを舞台に、酪農家の娘シルヴィア・ロブスンと、彼女を真摯に愛する洋品店の店員フィリップ・ヘップバーン、そして、彼の恋敵でシルヴィアと婚約する捕鯨船の銛打ちチャーリー・キンレイド、の三人を軸に、フィリップを密かに慕うヘスタ・ロウズを絡めて展開した1作。
「真実の愛とは何か」をキリスト教信仰と「海の永遠性」とを絡めて描いた、恋愛超大作です。